【ギタリストのための音楽理論/スケール編3】
「Cメジャースケール」と「Aマイナースケール」の違いは、なんとなく分かりましたか?
今回は、第3話【ロックな従兄弟が現る!マイナー・ペンタトニック・スケールの謎】(笑)
まずは、
「Aマイナー・スケール」と「Aマイナー・ペンタトニック・スケール」
の違いから説明ね。
前回説明したように、
「Aマイナー・スケール」の音の配列は、「A-B-C-D-E-F-G-A」
ここまでは、大丈夫?
それじゃ、例え話で「Aマイナー・ペンタトニック・スケール」を、ざっくり説明してみよう(笑)
※動画で視聴したい方は↓こちらをどうぞ♪
『ペンタトニックスケール』って、ぶっちゃけ何なの?(動画)
第3話【「マイケルくん」と「モイケルくん」のロックな従兄弟が現る!】
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あるところに、一卵性双子の兄弟が住んでいました。
兄の名前が「マイケルくん」で、弟の名前が「モイケルくん」。
顔も体型も瓜二つで、近所の人は、どっちが兄か弟か、さっぱり区別がつきませんでした。
でも、「マイケルくん」は明るい性格で、「モイケルくん」は暗い性格。
まったく同じ「顔」「体型」だけど、話してみるとどっちが「兄」か「弟」か、
みんなが分かるようになりました。
「マイケルくん」は明るい性格なので、近所でおばちゃんに人気者。
近所では、「Cメジャースケール」と、あだ名で呼ばれています。
「モイケルくん」は暗い性格だけど、ちょいワルなとこがあって、
話はブラックユーモアたっぷり、街の不良たちに人気者。
近所では、「Aマイナースケール」と、あだ名呼ばれています。
ある日、従兄弟の「ロッケルくん」が、双子の家に遊びにきました。
「ロッケルくん」は、最近ロックにハマっています。
ブーツに、ライダースの革ジャン、ギターを背負って、ハーレーダビッドソンに乗っている、
ちょっとやんちゃなタイプ。
「モイケルくん」の性格と、ちょっと似てるかな。
《ロッケル》
『よう!モイケル』
『前から思ってたんだけど、お前の話ってブラックユーモアたっぷりで面白いんだけど、ちょっと話が長いよな』
『それって、あまりロックじゃねぇよ』
《モイケル》
『どういうことだよ』
《ロッケル》
『まず、言葉が多すぎるんだよ』
『だから、Aマイナースケールって呼ばれるんだよな~』
《モイケル》
『何を言ってるのか、さっぱり意味がわかんないって』
《ロッケル》
『だから、Aマイナースケールって「A-B-C-D-E-F-G」だろ。音が「7つ」もあるんだぜ。』
『それじゃ、全然ロックじゃねぇよ』
『オレだったら、音なんか「5つ」で十分だね。「A-C-D-E-G」の5つ』
『この5つの音で、ガツンと言わせてやるよ。どうだ、超ロックだろ!』
『これからは、オレのこと、5つの音のロック・スター!
《Aマイナー・ペンタトニック・スケール》って呼んでくれよな』
『Aマイナー・ペンタトニック・スケール!A-C-D-E-G!音5つ!ベイビ~、ロックだぜ~!』
《モイケル》
『・・・』
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強引すぎる例え話でしたが、、、ざっくり説明すると、こういう感じです(笑)
分かりましたか?
ちょっと、分かりずらいか・・・。
それじゃ、ここから一般的な説明ね。
「Aマイナースケール」の音の配列は、「A-B-C-D-E-F-G-A」でしょ。
ここから「B(2番目)」と「F(6番目)」を抜くと
「A-C-D-E-G-A」になる。
これを「Aマイナー・ペンタトニック・スケール」と、音楽理論的には呼ぶのです。
説明が簡単すぎる?(笑) でも、これが一般的な説明なんだよね。
なんで、「B(2番目)」と「F(6番目)」をとるのか?というと、、、
昔々、頭の良い音楽家が
「半音でぶつかっている音を抜いた音階って、
なんか力強い感じで、カッコ良いんじゃないか?」
と閃いた訳ですよ(笑)
【Aマイナー・スケール】
「A-(全音)-B-(半音)-C-(全音)-D-(全音)-E-(半音)-F-(全音)-G-(全音)-A」
ここから、半音でぶつかる「B」と「F」を抜いた。
【Aマイナー・ペンタトニック・スケール】
「A-(1音半)-C-(全音)-D-(全音)-E-(1音半)-G-(全音)-A」
スケール表で比較
これが↓ギター指板上の音。
【Aマイナー・スケール】
【Aマイナー・ペンタトニック・スケール】
ちなみに、これらの話は、「西洋音楽」の音楽理論ね。
どういうことかというと、
「C-D-E-F-G-A-B-C(Cメジャースケール)」とか
「A-B-C-D-E-F-G-A(Aマイナースケール)」とか
「A-C-D-E-G-A(Aマイナーペンタトニックスケール)」など
の音階(音の配列)は、自然界に元々あった音階で、
昔の西洋人がいろいろ研究して、音楽理論としてつくったと言われています。
だから、民族音楽とか、アフリカの音楽とか、インドの音楽とかは、別の話になるからね。
興味のある人は、分厚い音楽理論書とか、音楽史とか勉強してみてください。
さて、ギターソロでスケールを役立たせる話に戻ると、、、
ロックやブルースの歴史上では、
このペンタトニックスケール、
特に「Aマイナー・ペンタトニック・スケール(A-C-D-E-G-A)」
を使ったソロ・フレーズが、かな~り使われてきたのです!
(Eマイナーペンタトニックスケールも、かなり使われてるけど、その話はまた別の機会に)
たった「5音」のマジック!
「A-C-D-E-G」から繰り出される、音のスペクタクル!
数々の歴史的ロックの名演!
すごいですね~。
魅力的ですね~。
よおっ!Aマイナー・ペンタちゃん!あんたが大将!
そんな、ギタリストにとって重要な「Aマイナー・ペンタトニック・スケール」ですが
ギター初心者でも簡単に覚えられる方法があります。
それは、「5(ファイブ)ポジション」という覚え方なのですが、
次回の最終話では
【Aマイナーペンタトニックスケールの5ポジションの覚え方】と
【ギターソロが上達する初心者におすすめの練習方法/効果的な運指トレーニング】の
豪華2本立を、動画も混ぜて紹介します!
そうそう、うすうす気づいているとは思いますが、
実は「ロッケルくん」にも双子の兄弟がいて「ラッケルくん」といいます。
《ラッケルくん》のあだ名は、「Cメジャーペンタトニック・スケール」。
例え話は、もういいか(笑)
これが↓、Cメジャーペンタトニックスケールね。
【Cメジャー・スケール】
「C-(全音)-D-(全音)-E-(半音)-F-(全音)-G-(全音)-A-(全音)-B-(半音)-C」
ここから「F」と「B」を抜く。
【Cメジャー・ペンタトニック・スケール】
「C-(全音)-D-(全音)-E-(1音半)-G-(全音)-A-(1音半)-C」
これが↓ギター指板上の音。
【Cメジャー・スケール】
【Cメジャー・ペンタトニック・スケール】
最終話へ、つづく
【Aマイナーペンタトニックスケールの5ポジションの覚え方】と
【ギターソロが上達する初心者におすすめの練習方法/効果的な運指トレーニング】
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