ギターの【メジャースケール】と【マイナースケール】の違いって何?【初心者でも簡単にわかる音楽理論2/4】

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ギタリストのための音楽理論/スケール編2

 

「スケールの意味」は、なんとなく分かりましたか?

今回は、第2話【双子の兄弟現る!マイナースケールの謎!】(笑)

まずは、「メジャースケール」と「マイナースケール」の説明ね。

 

※動画で説明を視聴したい方は、↓をどうぞ。

ギターソロ初心者講座!【メジャースケール】と【マイナースケール」の違いって何?2/4

 

 

メジャースケール

前回説明したように、

「メジャースケール」=「長調」

「Cメジャースケール」=「ハ長調」

 

そして、「音の配列」は、

「C-(全音)-D-(全音)-E-(半音)-F-(全音)-G-(全音)-A-(全音)-B-(半音)-C」

 

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マイナースケール

ここで、「Cメジャースケール」の「音の配列」を少し変えて、「A」から並べてみようかな。

 

そうすると、

「A-(全音)-B-(半音)-C-(全音)-D-(全音)-E-(半音)-F-(全音)-G-(全音)-A」

になる。

 

この「(全音)-(半音)-(全音)-(全音)-(半音)-(全音)-(全音)」

という音階(音の配列)を、カッコ良く英語で音楽理論ぽく言うと、

マイナースケール(Minor Scale)」と呼ぶのです。

ちなみに、日本語だと「短調」ね。

 

「マイナースケール」=「短調」

 

ここで前回の話を少し思い出してみよう!

・「C-D-E-F-G-A-B-C」(Cメジャースケール)

・「ハ-ニ-ホ-ヘ-ト-イ-ロ-ハ」(ハ長調)

・「ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド」(ハ長調)

↑これらは全て同じ意味。

 

ということで、

・「A-B-C-D-E-F-G-A」 

→「A」からはじまっているので「Aマイナースケール

 

・「イ- ロ – ハ – ニ – ホ – ヘ – ト – イ」 

→「イ」からはじまっているので「イ単調

 

ラ – シ -ド – レ – ミ – ファ – ソ – ラ」 

→「イ単調

 

A-(全音)-B-(半音)-C-(全音)-D-(全音)-E-(半音)-F-(全音)-G-(全音)-A

→音の配列

 

A-(2f)-B-(1f)-C-(2f)-D-(2f)-E-(1f)-F-(2f)-G-(1f)-A

→ギター

(f=フレットの意味)

 

これ↓

A minor5

 

↑これらは全て同じ意味です。

 

ここまでは分かった?

 

まあ、とりあえずここまでが、「メジャースケール」と「マイナースケール」の基本編というか、

音楽理論書によく載っていること。

 

 

ギターソロで役立つ知識

さて、ここからが実際に「ギターでソロを弾きたい時に役立つ知識」。

 

Cメジャースケール」は、

C-D-E-F-G-A-B-C」でしょ。

 

Aマイナースケール」は、

A-B-C-D-E-F-G-A」でしょ。

 

この2つを見比べてみると、、、

う~ん?並んでいる順番が違うだけじゃね?

 

【Cメジャースケール】

C major5

 

【Aマイナースケール】

A minor5

 

そうです、正解です!

 

」だけをみると、

Cメジャースケール」と「Aマイナースケール」は

完全に同じです

 

イメージは、双子の兄弟みたいな感じかな。

 

それじゃ、何が違うのか?

正解は、「音が並ぶ順番(音の配列)」が違うだけ。

 

こういうこと↓

・Cメジャースケール

C-(全音)-D-(全音)-E-(半音)-F-(全音)-G-(全音)-A-(全音)-B-(半音)-C

全音-全音-半音・・・っていう順番。

 

・Aマイナースケール

A-(全音)-B-(半音)-C-(全音)-D-(全音)-E-(半音)-F-(全音)-G-(全音)-A

全音-半音-全音・・・っていう順番。

 

たった、そんな微妙な違いで何が変わるのか?

なんでわざわざ「Cメジャースケール」と「Aマイナースケール」って呼び方を変えるのか?

 

ほんと、そうだよね~。

 

それじゃ、分かりやすく【例え話】で説明してみよう(笑)

 

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スケールが理解できる例え話

 

【例え話 その①】

昔々あるところに、双子の兄弟が住んでいました。

兄の名前が「マイケルくん」で、弟の名前が「モイケルくん」。

顔も体型も瓜二つで、近所の人は、どっちが兄か弟か、さっぱり区別がつきません。

でも、「マイケルくん」は明るい性格で、「モイケルくん」は暗い性格

まったく同じ「顔」や「体型」だけど、話してみるとどっちが「兄」か「弟」か、分かったとさ。

 

 

【例え話 その②】

外に出て空を見上げると、「空の色」が何色に見える?

晴れた昼間に「空」を見上げると「青く」見えるけど、

夜に「空」を見上げると「黒というか、暗い紺色」に見えない?

見上げているのは、まったく同じ「空」なのに時間帯が変わると

「空の色」が違うのって、よく考えてみると不思議だよね。

 

 

【例え話 その③】

天気の良い昼下がり、マイケルくんが木陰でニコニコしながら

||C /Am |Dm /G ||

というコード進行を、ひたすら繰り返し弾いていました♪

あなたはランチを食べ過ぎたので、食後の散歩をしていると

マイケルくんが「一緒にジャムって遊ぼうよ」

と声をかけてきました。

そこで、あなたは「Cメジャースケール」を使ってギターソロを弾くと、

明るい雰囲気のソロになり、

ふたりでニコニコしながら楽しい時間を過ごしました。

 

一方、その夜、、、

モイケルくんは悩みごとが多くて、なかなか寝むれず

夜空の下、公園のベンチに座って

||Am /F |C   /G   ||

というコード進行を、ひたすら繰り返し弾いていました。

そこに通りかかった、あなたは

暗く、悲しそうなモイケルくんが心配になりました。

励まそうと、隣に座り、

Aマイナースケール」を使ってギターソロを弾いたのですが、

暗い雰囲気のソロになってしまい

ふたりとも悲しくなって、朝までシクシク泣いてしまったとさ。

 

この例え話で、分かったかな?(苦笑)

 

要するに、

まったく「同じ空、人、音」だとしても、

見方や使い方を変えると(コード進行を変えると)、

「違う空、人、音」に感じる訳ですよ。

 

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Cメジャースケール」と「Aマイナースケール」の関係

Cメジャースケール」と「Aマイナースケール」は、

音の並び順(配列)が「C-D-E-F-G-A-B-C」か「A-B-C-D-E-F-G-A」の違いだけ。

 

まったく同じ「音」なんだけど、コード進行に合わせて使うことにより

ギターソロの雰囲気が「明るいイメージ」になったり「暗いイメージ」になったり

変化するのです。

 

不思議なもんだね。

 

そりゃ、教則本とかには、

「コード進行によって使い方が変わる」とか

「メジャーとマイナーのスケールの特性が・・・」とか

いろいろ難しい言葉で書かれていることがあると思いますが、

つまるところ、全て同じようなことを意味しているのよ

 

 

個人的な意見としては、

Cメジャースケール」と「Aマイナースケール」は、

「明るいイメージ」と「暗いイメージ」の双子のスケールで、

ギターソロを弾く時は、

「音の色彩感」というか「音の雰囲気」が変わる!

くらいな感じで覚えておけば、最初は良いと思うよ。

 

ぶっちゃけた話、

いろんなタイプの曲をたくさん弾いたり、

いろんなタイプのソロを弾いたり、

ギターでいろんな経験をしないと、

各スケールの本当の違いは分からないような気がするな。

 

↓これが、ギター指板上での「Cメジャースケール」と「Aマイナースケール」ね。

 

【Cメジャースケール】

C major4

 

【Aマイナースケール】

A minor3

 

まったく同じでしょ。

 

次回、第3話【ロックな従兄弟が現る!マイナーペンタトニックスケールの謎】へ、

つづく。

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