【あなたという国/ニューヨーク・サン・ソウル】 ドリアン助川(著)

 

 

今回は、【あなたという国/ニューヨーク・サン・ソウル】という本の紹介。

 

著者のドリアン助川さんは、映画化されてカンヌで上映された

大ヒット「あん」を書いた作家です。

 

そして、ボクにとっては、悪戦苦闘しながらニューヨークで一緒にバンドをやって、

帰国後はNHKの番組に誘ってくれた、戦友というか、仲間というか、兄貴みたいな存在。

 

あなたという国: ニューヨーク・サン・ソウル】ドリアン助川(著)

 

 

どんな内容かというと、、、

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孤独の街で、二人は出逢った。

ミュージシャンとして成功を夢見る拓人と脚本家となり夢の物語を紡ごうとするユナ。

互いの心の隙間を埋め合った二人は、

日本人と韓国人の障壁も乗り越え世界を共有していく。

だが拓人の道が開けかけた時、運命の日が訪れた――

9・11 を体験した作家が描く、心がちぎれるほど切ないラブストーリー。

日韓のロミオとジュリエット!

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というような感じです。

 

ここに少し付け加えると、、

 

物語にでてくるバンドや、お店、いろんな出来事の半分くらいは、

ニューヨークで本当に体験したことなので、

ボクにとっては、懐かしい現実の思い出が半分、物語が半分という、

読んでいて少し不思議な感覚だったかな。

 

ニューヨークでたまたま出会った助さん(ボクはいつもこう呼んでいる)に誘われて

日本人3名とアメリカ人1名で、4人組のロックバンドを結成してね。

 

物語のように、バンドのリハが終わった後に、韓国料理をよく食べにいったな~。

ビレッジの日本酒バーもね。

 

元○○の怪しいライブハウスも、なかなかの場所だったし。

 

そして、911テロ。

 

ニューヨークっていう街は、独特の街でね、

アメリカというよりも、世界をギュッと小さくして1つにしたような感じの場所なのよ。

だから、人種、文化、宗教、言語、エンターテイメント、孤独、喜び、差別、などなど、

いろんなものが混沌としている。

 

どうしようもないくらい理不尽な絶望がある反面、

自分では考えつかないようなほどの喜びもある。

だから街自体にパワーがあるんだろうけど。

 

おそらく、この本の主人公が感じ、考えることは、

近い将来、国境の敷居がどんどん低くなっていくと、

誰もが一度は感じ、考えることになるような気がするな~。

 

「音楽」と「恋」と「○○」が絡みあい、面白くて一気に読めるのでオススメですよ。

 

 

 

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